© CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
どうも!人生大逆転を狙っている「どせいくん」(@zyamirasu)です。
今回はカプコンの「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」をプレイしました。
大人気シリーズ「逆転裁判」のスピンオフで、3DSソフト「大逆転裁判」と「大逆転裁判2」のリマスター作品です。
このゲームを一言で表現すると「本家を超えたスピンオフ」。
本家「逆転裁判」シリーズのおもしろい要素はそのままに、19世紀末の倫敦(ロンドン)が舞台という本家とはまた世界観が違った作品でしたが、その世界観が個人的にドンピシャ。逆転シリーズの中でも、1番好きなシリーズになりました!
このゲームをプレイした評価は☆4.0です!!!
ゲーム性 | |
---|---|
ストーリー | |
演出 | |
ボリューム | |
親切さ | |
完成度(ゲームバランス、バグ) |
ちなみに、今回僕がプレイしたのはPS5版で、プラチナトロフィーを取得済みです。
詳しい感想は以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
なお、ネタバレには最大限注意してありますが、記事の特性上、多少のネタバレを含んでいる可能性があるので注意してください!
良かった点 | 悪かった点 |
---|---|
|
|
目次
「大逆転裁判1&2」の基本情報
「大逆転裁判1&2」の基本情報が以下です。
対応機種 | PS4、Switch、Steam |
---|---|
発売日 | 2021年7月29日 |
ジャンル | 大法廷バトル |
価格 | 【パッケージ版】5,489円(税込) 【ダウンロード版】4,990円(税込) |
販売 | カプコン |
開発 | カプコン |
クリア時間(実績) | 61時間(クリア) 65時間(トロコン) |
文明開花の大号令のもと西洋文化の大波が押し寄せた19世紀末の大日本帝国。
日本の司法はまだまだ未熟であり、弁護士制度が導入されたのもつい最近のことであった。
ある日、帝都勇盟大学の学生「成歩堂龍ノ介(なるほどうりゅうのすけ)」は不幸にもある殺人現場に遭遇し、その容疑者にされてしまう。
弁護士である「亜双義一真(あそうぎかずま)」は親友を助けたい一心で、成歩堂の弁護を申し出てくれる。
この申し出に安心した成歩堂であったが、亜双義は司法留学生として近々大英帝国へ派遣されることとなっていて、万が一裁判に負けてしまうことがあれば、その留学自体が破談になる恐れがあった。
そのことを帝都勇盟大学の教授「御琴羽悠仁(みことば ゆうじん)」から告げられた成歩堂は、親友に迷惑はかけたくないと自らを弁護することを決意する。
当然、裁判も弁護も初めてだった成歩堂であったが、亜双義のサポートを受けて、なんとか無罪を勝ち取る。
壮絶な大逆転を収めた裁判のあと、亜双義から成歩堂にある頼み事をする。
「ともに大英帝国に行かないか?」
亜双義の真意はわからずも親友の頼みを受け入れた成歩堂は、亜双義とともに大英帝国の倫敦(ロンドン)行きの船に乗る。
「大逆転裁判1&2」はどんなゲーム?
「大逆転裁判1&2」の特徴が以下です。
弁護士として事件の真相を探る
「逆転裁判」シリーズの主人公「成歩堂龍一」の先祖にあたる「成歩堂龍ノ介」が主人公。
大英帝国の倫敦(ロンドン)を舞台にいろんな事件に遭遇し、弁護士として事件の真犯人を突き止めるストーリーです。
1と2で各5話の計10話構成になっていて、1話につき1つの事件が起こります。
事件が起こったあとは、
- 探偵パート
- 法廷パート
を交互に繰り返しながら、物語が進んでいきます。
「探偵パート」はいわゆる調査パート。事件現場を調査して事件の証拠品や証言を集めるパートです。
現場調査に加えて、今作はシャーロック・ホームズとの共同推理が追加されています。
「法廷パート」は弁護士として法廷に立って、依頼人を弁護するパートです。
今作は法廷パートでは陪審制度が導入されている点や一度に複数の証人に対して尋問できるところが特徴的です。
現場調査して手掛かりを集める
まずは「探偵パート」から。
探偵パートでは、事件現場の気になるところを調べたり、事件の関係者から話を聞いたりして事件の証拠品や証言を集めるのが目的です。
現場調査をしているうちに、事件の真相につながる重要な「証拠品」や「証言」が見つかることがあります。
こうやって見つけた証拠品や証言は「法廷記録」に追加されていきます。
さらに、入手した証拠品によっては詳細を調べることが可能です。
証拠品を調べていて新しい発見があると、証拠品に新たな情報が追加されたり、新しい証拠品が得られたりする場合があります。
こうやって探偵パートで集めた証拠品は、あとで解説する法廷パートで使います。
ホームズとともに推理する
探偵パートでは名探偵「シャーロック・ホームズ」が登場して「共同推理」が発生する場面があります。
まずはホームズが推理を披露しますが、このゲームのホームズは若干ポンコツで、いつも斜め上の推理をしてしまいます。
そこで、そんなホームズの間違った推理を成歩堂が修正してやって、正しい方向に導くいうわけです。
対象を見回してよく観察すれば、ホームズの推理の間違いが見えてきます。
こうやって2人で最終的に正しい結論が導くのが共同推理です。
弁護士として被告人を弁護する
続いて「法廷パート」。
法廷パートでは、弁護士として被告人を弁護するのが目的です。
弁護と聞くと難しいイメージがありますが、このゲームでやることは主に
- 証人尋問
- 最終弁論
の2つです。
それぞれ解説します。
証人尋問
検事が召喚した証人が証言をするので、それに対してウソや矛盾を見つけるのが「証人尋問」です。
証人尋問でできることは、
- つきつける
- ゆさぶる
- といつめる
の3つ。
「つきつける」は証言と食い違った証拠品を突きつけることでウソや矛盾を明らかにします。
証言が証拠品と明らかに矛盾している場合は、その場で「つきつける」をすればOK。
でも、証言にウソや矛盾が見つからない場合があります。
そんなときに役立つのが「ゆさぶる」です。
証言をさらに追求して、新たな情報や証言を引き出すことできます。
また、今作は複数の証人が証言台に立つことがあるのですが、証言を「ゆさぶる」して1人の証人が発言しているときに、その発言を聞いた他の証人が何らかのリアクションを示すときがあります。
そのときにそのリアクションを示した証人に対してできるのが「といつめる」です。
「ゆさぶる」と同様、こちらも新たな証言を引き出せる場合があります。
最終弁論
陪審制度が採用されているのが大逆転裁判の法廷パートの特徴です。
陪審制度が採用された裁判では、被告人が「有罪」か「無罪」かという判断は一般人である陪審員が判断します。
もし陪審員全員が「有罪」との結論に至った場合は、弁護人が「最終弁論」をする権利があります。
陪審員が有罪との結論に至った理由と根拠を聞いて、その主張を覆すような弁論をして、陪審員半数以上の「無罪」を勝ち取るのが目的です。
最終弁論でできることは、
- ぶつける
- ゆさぶる
の2つです。
ある陪審員の主張に対して矛盾している他の陪審員の主張をぶつけるのが「ぶつける」です。
「ゆさぶる」は証人尋問の「ゆさぶる」と同じで、ぶつけられそうな主張がないときに役に立ちます。
陪審員の主張をさらに追求して、新たな主張を引き出せる場合があります。
「大逆転裁判1&2」の良かった点
「大逆転裁判1&2」の良かった点が以下です。
2作にわたる超長編ストーリー
ストーリーは1と2で各5話ずつの計10話構成。
1つの事件が起こって、その事件の真相を解明するまでが1話分なので、それぞれの事件は一見、無関係のように見えます。
が!それぞれの事件は実はひとつのとある事件に繋がっていて、2作すべてをプレイして初めて完結する「超長編ストーリー」になっています!
各章には最終話に繋がる謎が散りばめられていて、すべての謎が明らかになる最終話は爽快そのもの!!!
謎はひとつ残らず回収されて、超スッキリした気分でエンディングを迎えられました。涙
1と2のどちらか片方だけプレイしても100%楽しめないようなストーリー構成になっていますが、Switch版では1と2がセットになっているので、大逆転裁判シリーズをひとつの作品として楽しめます。
また、スピンオフ作品である今作は時代背景を19世紀に変えたところもおもしろいなと思いました。
DNA鑑定や指紋鑑定といった現代の捜査方法がまだ使えないという時代背景のおかげで、本家「逆転裁判」シリーズとはまた違った逆転裁判が楽しめます。
個性的なキャラがたくさん登場する
「逆転」シリーズといえば、個性的なキャラがたくさん登場するので有名なゲームです。
今作も全員が全員キャラが濃すぎてキャラの大渋滞が起こっていました。笑
そして、なんといっても逆転シリーズに外せないのがヒロインの存在です。
逆転裁判123のヒロイン「真宵(まよい)ちゃん」に対して、大逆転裁判のヒロインは寿沙都(すさと)さん。
元々は亜双義の法務助士として一緒にロンドンに留学するのですが、いろいろあって成歩堂の法務助士として成歩堂を支えてくれます。
ネットでの寿沙都さんの評判はなぜかイマイチでしたが、個人的にはどストライクでした!
いろんな仕草や表情を見せてくれる寿沙都さんがかわいすぎました。笑
移動が楽になった
逆転裁判123では、今いる場所から移動できる場所が決まっていて、正しい道順で移動しないと目的地にたどり着けないようになっていました。
例えば、「地点A」から「目的地C」に移動したい場合に「地点B」を経由しないと移動できないというようなことがよくあります。
逆転裁判123をプレイしたひとなら、道順を間違えてイライラした経験があるはずです。
いったいなぜこんな移動システムにしてしまったのか?笑
ですが、大逆転裁判ではついにこの移動システムが改善されて、どの地点からでもすべての場所に移動できるようになりました!
もうひとつ、地味にありがたいのが、これまでの会話の内容を見返すことができる「バックログ」です。
これも逆転裁判123ではなぜか実装されておらず、会話を見返したくても見返せない状況にストレスを感じたことは数知れず。
実際、今作はバックログが大いに活躍してくれました。
キャラの動作がスムーズになった
大逆転裁判を始めて、一番最初に感動したのがコレ。
逆転裁判123ではキャラの動きが写真を組み合わせたような極端な動きしかできなかったのが、大逆転裁判ではキャラの動きがスムーズになっているではないですか!
あと、数は少ないですが、ムービーが挟まれるようになったのも良き!
章の最初は必ずムービーから始まります。
このゲームって本当に活字だけなので、こうしたキャラの動きってめちゃくちゃ重要な要素な気がします。
「大逆転裁判1&2」の悪かった点
「大逆転裁判1&2」をプレイしていて、残念に感じた点が以下です。
アクション要素がまったくない
逆転シリーズ全般に言えることですが、このシリーズはアクション要素がまったくありません。
とにかく活字の連続!!!
僕自身、仕事やプライベートでも活字に触れる機会が多くて、活字にはある程度慣れていると思っているのですが、それでも長時間プレイしているとウトウトしてしまうことも。。。
ストーリーはめちゃくちゃおもしろかったのですが、やはり活字だけだとどうしても睡魔が襲ってきます。
「ダンガンロンパ」シリーズはプレイしてても眠くならないので、逆転シリーズにも少しくらいアクション要素があってもいいのかなと思いました。
共同推理が簡単すぎる
今作は探偵パート(調査パート)にシャーロック・ホームズとの共同推理が追加されました。
対象を360℃くるくる見回してホームズの推理の間違いを指摘するんですが、法廷パートに比べると難易度はかなり優しめ。
こういう推理要素の追加は大歓迎なのですが、もう少し歯応えのある謎解きが良かったなと思いました。
文字送りのテンポが悪い
ゲーム中はずっと×ボタンの連打で少し疲れます。
1回×ボタンを押せば文章の最後までMAXスピードで表示してくれるのですが、「。」や「、」、「‥」で小休止が入るので、どうしても×を連打してしまうんですよね。
また、小休止のせいで会話のテンポが悪いように感じてしまうので、これも睡魔が襲う原因になっている気がします。
一種の演出だと思いますが、サクサク文字を表示してくれる方が個人的には好みです。
ちなみに、ボタン連打がイヤなひとは自動で文字送りしてくれる「オートプレイ」があります。
とはいえ、×ボタンを押さなくても次の文章に自動で行ってくれますが、文章の表示速度は×ボタンを押してない状態の表示速度なので、僕はあまり使いませんでした。
まとめ:「大逆転裁判1&2」をプレイした感想・評価
以上、「大逆転裁判1&2」をプレイした僕の感想を紹介させてもらいました。
良かった点 | 悪かった点 |
---|---|
|
|
このゲームをプレイしてみて、以下のような人におすすめできる作品だと思いました。
- 逆転裁判シリーズが好きなひと:逆転裁判のおもしろい要素はそのままに、移動システムの変更やバックログの追加など遊びやすくなる変更が加えられています。
- 推理小説などの活字が得意なひと:アクション要素はまったくなく、活字の連続で眠くなりやすいですが、ストーリーはめちゃくちゃおもしろいです。
悪かったところもいろいろ紹介させてもらいまいましたが、19世紀末の倫敦(ロンドン)が舞台という本家とはまた世界観が違った作品で、その世界観が個人的にドンピシャにハマりました!
ストーリー的に完結しているから難しいかもですが、もし続編が出るなら絶対プレイしたい作品。
気になったひとは、ぜひプレイしてください!
ではではっ!!!