アドベンチャー

「オリエント急行殺人事件」をプレイした感想・評価

オリエント急行殺人事件

©2023 Microids SA and Agatha Christie Limited. All rights reserved. Published by Microids SA. Developed by Microids Studio Lyon. All rights reserved. Murder On The Orient Express ©1934 Agatha Christie Limited. All rights reserved. MURDER ON THE ORIENT EXPRESS, AGATHA CHRISTIE, POIROT, the Agatha Christie Signature and the AC Monogram Logo are registered trademarks of Agatha Christie Limited in the UK and elsewhere. All rights reserved. Published and distributed by 3goo K.K. in Japan.

どうも!灰色の脳細胞が活動してない「どせいくん」(@zyamirasu)です。

今回は3goo×Microidsの「アガサ・クリスティ オリエント急行殺人事件」をプレイしました。

1934年に出版された推理小説「オリエント急行殺人事件」を現代風にアレンジしたアドベンチャーゲームです。

このゲームを一言で表現すると「推理と謎解きが1度に楽しめる作品」

推理小説が原作なだけに推理がメインかと思いきや、パズル的な謎解きも数多く登場。その謎解きもちょうどいい難易度で、超スッキリできました!

一方で、バックログ機能がないなどプレイヤーに対して不親切な部分も。。。

このゲームをプレイした評価は☆3.0です!!!

ゲーム性
ストーリー
演出
ボリューム
親切さ
完成度(ゲームバランス、バグ)

ちなみに、今回僕がプレイしたのはPS5版で、プラチナトロフィーを取得済みです。

プラチナトロフィー(オリエント急行殺人事件)

詳しい感想は以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

なお、ネタバレには最大限注意してありますが、記事の特性上、多少のネタバレを含んでいる可能性があるので注意してください!

良かった点 悪かった点
  • 謎解きがおもしろい
  • オリエント急行の外が舞台になることも
  • 映画を観るよりも物語を深く理解できる
  • ボイスが英語
  • 登場人物の顔が濃すぎる
  • バックログ機能がないので聞き逃せない
  • 会話の早送り/スキップ機能がない
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「オリエント急行殺人事件」の基本情報

オリエント急行殺人事件の基本情報

「オリエント急行殺人事件」の基本情報が以下です。

対応機種 PS5、PS4、Switch
発売日 2024年1月25日
ジャンル アドベンチャー
価格 【パッケージ版】5,280円(税込)
【ダウンロード版】5,280円(税込)
販売 3goo
開発 Microids
クリア時間(実績) 17時間(クリア)
39時間(トロコン)
ゲームのあらすじ

イスタンブールでの仕事がひと段落ついた探偵「ポアロ」。

ひと時の休暇を満喫しようかと思った矢先に秘書から連絡があり、イングランドに戻ってくるよう要請を受ける。

しかたなく休暇を諦め、イングランド行きの列車を予約しようとしていたポアロであったが、そこで偶然にも親友「ブーク」と会う。

ブークは鉄道会社の重役。ブークもちょうど列車に乗る予定があるというのだ。

そして、ブークから提案があり、ともに寝台車「オリエント急行」に乗ることに。

オリエント急行に乗り込み、優雅な旅を満喫する2人。

しかし、その夜、思いがけない雪崩によってトンネルが塞がれてしまいオリエント急行は緊急停止する。

早期の運転再開を願ってその日は就寝するポアロ。

朝起きて、食堂車で朝食を満喫していると、ブークに呼び出される。

夜の間に、乗客の1人が何者かによって殺されたというのだ。

「列車は依然として停車中であるため、犯人はおそらくまだこの列車の中にいるはず。

そう思ったポアロは探偵としてこの事件の調査をすることとなる。

「オリエント急行殺人事件」はどんなゲーム?

オリエント急行殺人事件はどんなゲーム?

「オリエント急行殺人事件」の特徴が以下です。

推理小説「オリエント急行殺人事件」をアレンジしたストーリー

「オリエント急行殺人事件」は1934年に出版された推理小説を元にしたアドベンチャーゲームです。

原作はこれまで映画やドラマを中心に数々のアレンジされたストーリーが公開されているほど有名な小説で、タイトルを聞いたことがあるという人も多いと思います。

今回のゲーム版の「オリエント急行殺人事件」はおおまかな物語は小説と同じ。

ですが、いろんなアレンジが加えられていて、原作を知っているひとも楽しめるように工夫されています。

例えば、原作には登場しなかった「ジョアンナ・ロック」。

ジョアンナ・ロック

このゲームではオリエント急行殺人事件と密接に関係する「アームストロング誘拐事件」の担当刑事という設定ですが、この「ジョアンナ・ロック」をポアロと並ぶもうひとりの主人公として「アームストリング誘拐事件」の顛末が描かれます。

また、原作ではオリエント急行内で起こった殺人事件の犯人を突き止めら終わりですが、このゲームではその後の物語もオリジナルエピソードとして追加されています。

さらに、細かいところでいうと、時代背景が「2023年」という設定になっている点。

1934年には絶対になかったはずのスマホや電子タバコが登場したり、建物や食べ物もかなり現代風になってます。

以上のとおり、かなりアレンジが加えられているので、原作やドラマ・映画を1度観たことがあるひとでも新鮮な気持ちでプレイできるはずです。

謎を解いて真犯人を突き止める

タイトルからもわかるとおり、オリエント急行で殺人事件が起こってその犯人を突き止めるわけですが、犯人に至るまでに数々の謎が出題されます。

その内容もこれまでの情報を整理するものから、パズルを解くようなものまで様々。

謎解き1

謎解き2

どうしてもわからない場合は、ヒントを表示させることができるので謎解き初心者も安心してプレイできます。

ちなみに、プレイ中はいつでも、これまでの情報を整理した「マインドマップ」を見ることができます。

マインドマップ

今何をしないといけないかを確認したり、これまでに明らかになったことを再整理したいときはぜひ使ってください!

対決で乗客のウソを暴く

オリエント急行の乗客はそれぞれ隠しごとを持っているのですが、そんな乗客のウソを暴くのが「対決」です。

対決

 どれがウソの証言なのかを指摘して、それがウソであるという証拠を突き付けましょう。

対決の証拠

対決はストーリーの「理解度チェック」みたいなもので、ほぼ全チャプターで登場します。

隠された「金の口ひげ」を集める

原作やドラマ・映画を観たことがあるひとは知っているかと思いますが、主人公「ポアロ」のシンボルといえば、きれいに整えられた「口ひげ」です。

ポアロ

そして、ゲーム内のいたるところには「金の口ひげ」が隠されていて、このゲームの収集要素になっています。

プロローグ(引き出し)

PS版ではこの「金の口ひげ」を全部回収するとゴールドトロフィーがもらえます。

中にはかなり注意深く探さないと見つからない場所に隠されていることもあるのですが、ネットに情報がアップされていなかったので、自力で探し回って記事にまとめました。笑

金の口ひげの場所
【オリエント急行殺人事件】金の口ひげの場所「アガサ・クリスティ オリエント急行殺人事件」の収集要素である黄金の口ひげの場所を解説します。...

どうしても発見できないときは参考にしてください。

ちなみに、チャプターをまたぐとそれまで登場した「金の口ひげ」は拾えなくなってしまいます。

ですが、クリア後に追加される「チャプターセレクト」で回収が可能なので、クリア後にコンプリートしてもOKです。

チャプターセレクト

「オリエント急行殺人事件」の良かった点

オリエント急行殺人事件の良かった点

「オリエント急行殺人事件」の良かった点が以下です。

謎解きがおもしろい

ストーリー中の謎解きを自分なりに分類すると、

  1. 情報を整理する推理的な謎解き
  2. パズル的な謎解き

の2つに分類できます。

「情報を整理する推理的な謎解き」は、事件のトリックに直接関係する謎解きです。乗客との「対決」もこちらに入ります。

謎解き1

乗客のアリバイといった情報を頭に入れた上で、多少の推理が必要になってくるので、中には少し難しいと感じるものもありました。

一方、パズル的な謎解きは、事件のトリックとは直接関係しない謎解きです。

謎解き2

多少のヒラメキが必要だけど複雑すぎない、ちょうどいい難易度の謎解きだったように思います。

謎解きの数も多くて、アナザーコードみたいに、なかなか謎が出題されないということがなかったのも良きでした。

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オリエント急行の外が舞台になることも

オリエント急行殺人事件なので列車の中をひたすら調べまわるのかと思いきや、オリエント急行の外のシーンも割とよくあります。

映画は列車内のシーンがほとんどだったので、たぶんこのあたりはゲームを作る上で意識的に追加したんじゃないかと推測されます。

中でも僕が好きだったのは水の都「ベネチア」。

夜のシーンだけなのがちょっと残念でしたが、オリエント急行とは対照的にマップが広くて、かつ、街並みがきれいな点が高評価でした。

ベネチア

映画を観るよりも物語を深く理解できる

オリエント急行内の構造など、映画ではイメージができなかったところがゲームをプレイすることでよりイメージが湧きます。

これは「ハリー・ポッター」もそうでした。

映画を見ただけではホグワーツ城の構造がいまいち理解できなかったのが、「ホグワーツ・レガシー」をプレイして実際に動き回ることで、ホグワーツ城の構造をより理解することできました。

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また、映画は2時間程度に収められていて物語が端折られている部分があるのに対して、ゲームではきちんと深掘りされています。

ただ物語の盛り上がりという点では映画の方が良かったかなと思います。

ゲームの方はイマイチ盛り上がりがなく、あっさりと進んでいく感じがあった点が少し残念。

ちなみに、映画はプライムビデオで観ることができます。

「オリエント急行殺人事件」の悪かった点

オリエント急行殺人事件の悪かった点

「オリエント急行殺人事件」をプレイしていて、残念に感じた点が以下です。

ボイスが英語

会話はフルボイスですが、残念なことに英語です。

字幕を追っていくので、字幕版の映画を観ているような感覚でした。

日本語字幕

あと、当然と言えば当然なんですが、登場人物がほぼ外国人で、20人以上もの外国人の名前を覚えるのが大変でしたね。

最初は名前が出てきても誰のことを言っているの全然わからなかったので、部屋番号ごとに登場人物と職業を整理しました。

実際に何度も確認することがあったので、名前を覚えるのが苦手なひとには結構オススメかも。

ちなみに、1人だけですが日本人も登場します。

名前は「ホタル・モリ」。

ホタル・モリ

明らかに外国人が考えたであろう名前ですね。笑

でも、日本人英語の発音をまんま再現してくれていて、この人の英語だけはめちゃくちゃ聞き取りやすかったです!

登場人物の顔が濃すぎる

すでに気になっているひともいたかもしれませんが、このゲームに登場する人物は揃いも揃って顔がめちゃくちゃ濃いです。

ブーク

中には「この顔がどうしても無理!」と生理的に受け付けないという人もいるかもしれません。笑

そういうひとは無理せず映画を観ましょう。

映画の方は「ジョニー・デップ」とか美形俳優も出演してるので。笑

バックログ機能がないので聞き逃せない

このゲームでは他のゲームでいうムービーのような感じで、ボタン操作しなくても会話がオートで進んでいきます。

しかも、直前の会話をさかのぼれる「バックログ機能」がないので、聞き逃したら最後。

会話についていけなくなってしまいます。

最近のアドベンチャーゲームはバックログ機能が標準装備みたいになってますが、まだバックログ機能を付けてくれないゲームがあったとは。

もうこうなったら、法律でバックログ機能を義務付けませんか?笑

会話の早送り/スキップ機能がない

このゲームには会話の早送りやスキップ機能は一切ありません。

トロコンしたいひとはおそらく2周目をプレイすることになると思いますが、2周目も同じ内容の会話をフルで聞く必要があるので、かなり時間がかかります。

しかも、クリア後追加されるチャプターセレクトはチャプターの冒頭からしか開始できず、「金の口ひげ」を集めるだけでもかなり時間がかかりました。

まとめ:「オリエント急行殺人事件」をプレイした感想・評価

まとめ(オリエント急行殺人事件)

以上、「オリエント急行殺人事件」をプレイした僕の感想を紹介させてもらいました。

良かった点 悪かった点
  • 謎解きがおもしろい
  • オリエント急行の外が舞台になることも
  • 映画を観るよりも物語を深く理解できる
  • ボイスが英語
  • 登場人物の顔が濃すぎる
  • バックログ機能がないので聞き逃せない
  • 会話の早送り/スキップ機能がない

このゲームをプレイしてみて、以下のような人におすすめできる作品だと思いました。

こんな人におすすめ
  • ミステリーが好きなひと:有名推理小説が原作で、大まかな物語はそのままです。オリジナルエピソードなどアレンジが加えられているので、原作を知っているひとも楽しめます。
  • 推理と謎解きの両方が好きなひと:推理と謎解きの両方が楽しめる作品で、謎解きはスッキリできるバランスのいい難易度に設定されています。

原作・ドラマ・映画問わず、オリエント急行殺人事件という作品にまだ触れたことがないというひとは、ゲームになったこの機会にぜひプレイしてみてください!

ではではっ!!!

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ただの「MOTHER2」が好きなゲーマーです。 好きなことはやり込みプレイ、嫌いなものは取り返しがつかない要素。 詳細プロフィールはこちらから。
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