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こんにちは!ミステリー小説やドラマが好きな「どせいくん」(@zyamirasu)です。
今回はスパイク・チュンソフト×トゥーキョーゲームスの「超探偵事件簿 レインコード」をプレイしました。
ダンガンロンパ製作陣が再び集まって作られた新作の推理アドベンチャーゲームです。
このゲームを一言で表現すると「現代版ダンガンロンパ」。
ダンガンロンパとかなり似通ったゲームシステムで、クリア後にモヤモヤが残らないくらい謎がしっかり作り込まれていました!
このゲームをプレイした評価は☆3.5です!!!
ゲーム性 | |
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ストーリー | |
演出 | |
ボリューム | |
親切さ | |
完成度(ゲームバランス、バグ) |
詳しい感想は以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
ネタバレには最大限注意してありますが、記事の特性上、多少のネタバレを含んでいる可能性があるので注意してください!
良かった点 | 悪かった点 |
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目次
「超探偵事件簿 レインコード」の基本情報
「超探偵事件簿 レインコード」は、ダンガンロンパ製作陣が再び集まって作られたスパイク・チュンソフトの新作推理アドベンチャーゲームです。
対応機種 | Switch |
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発売日 | 2023年6月30日 |
ジャンル | ダークファンタジー推理アクション |
価格 | 【パッケージ版】 通常版:6,345円(税抜) 【ダウンロード版】 通常版:6,345円(税抜) デジタルデラックスエディション:9,073円(税抜) |
販売 | スパイク・チュンソフト |
開発 | スパイク・チュンソフト、トゥーキョーゲームス |
クリア時間(実績) | 約30時間 |
駅の忘れ物保管庫で目を覚ました主人公「ユーマ・ココヘッド」は、自分に関するあらゆる記憶を喪失していた。
手がかりはポケットの中に入っていた世界探偵機構の辞令のみ。
ひとまず辞令の指示どおり、特別自治地帯「カナイ区」に向かうアマテラス急行に乗り込む。
アマテラス急行に飛び乗ったユーマだったが、体調が悪くなり1人トイレへと向かい、そのまま意識を失う。
目を覚ますと、そこには人魂のような姿をした「死に神ちゃん」がいた。
その死に神ちゃんによると、どうやら死に神ちゃんと何らかの契約を結んだ代償として記憶を失ったのだと言う。
しかし、詳しい契約内容は話せない決まりになっているようだ。
カナイ区に到着したユーマは、世界探偵機構ナンバー1から「カナイ区最大の秘密」を調査する任務を受ける。
「超探偵事件簿 レインコード」はどんなゲーム?
「超探偵事件簿 レインコード」の特徴は以下のとおりです。
舞台「カナイ区」に秘められた謎を解き明かす
カナイ区は外部との交流がほぼ遮断された鎖国状態にあって、超巨大企業「アマテラス社」に支配された街。
数年前から雨が降り続いていて、どんよりとした街をネオンが照らす異様な雰囲気を醸し出してます。
警察的な役割はアマテラス社が担ってますが、調査はずさんで未解決事件が多発している状況。
プレイヤーはそんなカナイ区で起きる事件を調査しながら「カナイ区最大の謎」に迫っていくわけです。
事件発生前や調査パートではカナイ区を自由に探索できますが、街を歩いていると、カナイ区に住む住民から依頼(いわゆるサブクエスト)を受けることも。
ちなみに、カナイ区はいくつかの区画に分かれていて、歩いて移動することもできますが、バスに乗ると瞬時に他の区画に移動することができます。
探偵特殊能力を持った超探偵ともに事件を調査
各章のゲームの流れは大まかに、
- プロローグ
- 事件発生
- 調査パート
- 謎解きパート(謎迷宮)
- エピローグ
といった感じ。
ユーマは他の超探偵が持つ「探偵特殊能力」を共有してもらえるので、調査パートでは超探偵の能力をうまく使って調査します。
第1章で同行する「ハララ・ナイトメア」の探偵特殊能力は「過去視」。
第一発見者による死体発見時の状況を視ることができる能力です。
未解決事件のような昔に起こった事件では重宝する能力なのは理解しますが、普通の現場じゃぶっちゃけ役にたなさそう。笑
冗談はさておき、事件が発生したら、まずは事件の手がかりを集めましょう。
集めた手がかりは「解鍵」として保存されていきます。
集めた解鍵は次で解説する謎解きパート「謎迷宮」で使います。
「謎迷宮」でナゾトキ
謎迷宮は謎が具現化した世界。
謎迷宮を踏破することで、事件の真相に辿り着けるようになってます。
ダンガンロンパで言うと「学級裁判」に相当する謎解きパートですね。
謎迷宮では、
- 推理デスマッチ
- 死に神ちゃん危機一髪
- 大進撃死に神ちゃん
などミニゲーム形式の謎解きが、あれやこれやと次々に出現します。
その中でも1番多く出現するのが「推理デスマッチ」。
謎怪人(敵)の発言が迫ってくるのを回避しながら、矛盾がある発言を見つけたら、調査パートで入手した「解鍵」で反論するというもの。
死に神ちゃん危機一髪は「□□□」に入る言葉を当てるものですが、解鍵を死に神ちゃんに食べさせると、ヒントを教えてもらえます。
こういったミニゲームをクリアしていって謎迷宮を進んでいきます。
謎迷宮をクリアすると、リザルトが出るところもダンガンロンパと同じです。
スキルツリーで「迷宮スキル」を習得
探偵ポイント(いわゆる経験値)が一定以上になると、探偵ランクが上がります。
そして、探偵ランクが上がったときにもらえるスキルポイントを使って習得できるのが「迷宮スキル」です。
迷宮スキルには、
- 回避力スキル:アクションの難度を緩和するスキル
- 解刀力スキル:謎解きの難度を緩和するスキル
- 体力スキル:ユーマの体力上限を上げるスキル
の3種類があって、謎迷宮の攻略のときに効果を発揮します。
スキルにはコストがあって、習得したスキルはメモリー上限に到達するまでセット可能です。
ちなみに、探偵ポイントは、街のひとに話しかける、街中のものを調べる、謎迷宮をクリアしたりすることでもらえます。
ダンガンロンパの要素がいっぱい
これまでもちょいちょい紹介しましたが、ダンガンロンパスタッフが製作しただけあって、ダンガンロンパにかなり似てるシステムが多いです。
ということで、レインコードとダンガンロンパで対応するものをまとめてみました。
レインコード | ダンガンロンパ |
死に神ちゃん |
モノクマ |
調査 |
非日常編 |
解鍵 |
言弾 |
謎迷宮 |
学級裁判 |
推理デスマッチ |
ノンストップ議論 |
死に神ちゃん危機一髪 |
閃きアナグラム |
超推理フィナーレ |
クライマックス推理 |
とまぁ、こんなにたくさんあります。
ダンガンロンパをやったことがあるひとなら、このゲームのシステムをすんなり理解できるはずです。
「超探偵事件簿 レインコード」の良かった点
「超探偵事件簿 レインコード」の良かった点は以下です。
ヒントから自分で真相を導ける
たまに「いやいや、その設定は無理があるやろ!」みたいなサスペンスドラマとかがあるけど、このゲームの推理はかなりマトモ。
無理な設定はないし、ヒントがしっかりと散りばめられているので、じっくりと考えれば自分で犯人を推理することだってできるはずです。
適度な難易度の謎を出題して、それを解かせることでプレイヤーを楽しませてくれるあたりは「さすがダンガンロンパ製作陣!!!」と思いました。
やっぱり推理ゲームって自分で解いた感が1番重要だと思うんですよね。
「ふははは!さすが俺。天才!」ってなれるのが、このゲームの1番いいところ。笑
伏線が残らず回収される
このゲームの背景に関わる
- ユーマはいったい何者なのか
- カナイ区はなぜ雨が降り続けているのか
- カナイ区はなぜ鎖国しているのか
といった謎はもちろんのこと、ストーリー中に気になった細かい伏線とかも最終的に見事に回収されるので、モヤモヤがなくスッキリとした気分でクリアを迎えられました。
最終章は怒涛の回収ラッシュ!!!
ネタバレ防止のために多くを語れないのが残念ですが、クリア後に振り返ってみると、改めてよく練られたシナリオだなーと感心します。
登場キャラが個性的で好感が持てる
このゲームに登場するキャラは個性的なキャラばかりで、全員愛着が持てます。
ただ1人ユーマを除いては。ユーマはショタ感あるからちょっとね。。。
そして、やっぱり一推しは「死に神ちゃん」。
普段は人魂のような姿をしているけど、謎迷宮に入るときは人間の姿になります。
思ったことをそのまま口にする性格で、空気が読めなかったり、ふざけたりするけど、主人公に対する愛を感じる場面が多々あって、そして何よりかわいい。
死に神ちゃんがかわいいから、これだけでもこのゲームをプレイする価値あり。
「超探偵事件簿 レインコード」の悪かった点
「超探偵事件簿 レインコード」をプレイしていて、残念に感じた点は以下です。
ロード時間が長い
このゲームの最大の欠点が、ロード時間が長いこと。
特に謎迷宮内ではミニゲームが次々に発生するので、その度にロードが入るのがウザかったです。
ピクミン4もロードが長いみたいなことを書きましたが、断然レインコードの方がロードが多いし長かった。
全体的にテンポが悪い
ダンガンロンパに比べて演出面がかなり強化されてるように思いましたが、逆に全体的にテンポが悪くなった印象です。
まず、事件に関係のないプロローグが長くて、事件が発生するまでが遅い!
逆転裁判なんか、章が始まったらすぐ事件が起こりますからね。もう一瞬よ?笑
また、謎迷宮の最後に事件を再整理する「超推理フィナーレ」がありますが、これも不要かなと。
普通にプレイしてたら、「超推理フィナーレ」が始まる頃には事件の全容を理解しているはずなので。
ゲームのテンポで言うと、気になったところはもっとありますが、長くなりすぎるのでこれくらいにしておきます。笑
スキルなしでクリアできてしまう
上述したとおり、このゲームには成長要素としてスキルを習得できますが、ぶっちゃけなくてもクリアできます。
というか、途中スキルがあることすら忘れてしまっていて、スキルを全くとらずにクリアしてしまいました。笑
もともとちょうどいい難易度なので、歯応えがほしいなら、むしろスキルを取らない方が良さそう。
選択肢がすべて不正解の問題がある
謎迷宮の選択場面で、選択肢がすべて不正解の問題があります。
また、正解を選んだのに、不正解みたいな扱いを受けてもう一方の選択肢に戻るといった場面も。
こういうのがあると、自分の推理が間違ってたのかと考え直してしまうんですよねー。
推理ゲームでこういうの法律で禁止にしません?笑
クリア後のやり込みがほぼない
やり込み要素が少ないのは推理ゲームの宿命ですね。
このゲームだと「記憶の断片」という収集品があるので、やり込み要素といえば、それを集めるくらいです。
「記憶の断片」を集めると、思い出エピソードが解放されるので、このゲームの世界観をより深く知るのにはいいかも。
とはいえ、やり込みゲーマーにはやっぱ物足りない。
まとめ:「超探偵事件簿 レインコード」をプレイした感想・評価
以上、「超探偵事件簿 レインコード」をプレイした僕の感想を紹介させてもらいました。
良かった点 | 悪かった点 |
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このゲームをクリアまでプレイしてみて、以下のような人におすすめできる作品だと思いました。
- 推理ゲームが好きなひと:無理な設定がなく、クリア後にモヤモヤが残らないくらい謎がしっかりと作り込まれています。
- ダンガンロンパが好きなひと:世界観はかなり変わりましたが、ダンガンロンパにかなり寄せたゲームシステムです。
全体的にテンポが悪い印象はありますが、メインの謎がしっかり作り込まれていて、推理ゲームとしてはかなりおもしろかったです。
続編でも新作でもOKなので、またダンガンロンパ系のゲームを出してくれるのに期待したいところ!
ではではっ!