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こんにちは!昔ながらのJRPGが好きな「どせいくん」(@zyamirasu)です。
今回はスクウェア・エニックス×ジェムドロップの「スターオーシャン セカンドストーリーR」(SO2R)をプレイしました。
「スターオーシャン」シリーズの中でも人気が高かった「スターオーシャン セカンドストーリー」(1998年PSにて発売)のリメイク作品です。
このゲームを一言で表現すると「スターオーシャンシリーズのHD-2Dリメイク」。
HD-2Dのようなグラフィック、よりリアルなキャラクターのビジュアル、アレンジされたBGM、新しいアクションが追加されたバトルなどオリジナルに様々なパワーアップが施されている一方で、敵とのエンカウントやフィールドといった昔ながらのJRPGらしさは当時のまま残されたJRPG好きにはたまらない作品でした!
このゲームをプレイした評価は☆3.5です!!!
ゲーム性 | |
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ストーリー | |
演出 | |
ボリューム | |
親切さ | |
完成度(ゲームバランス、バグ) |
ちなみに、今回僕がプレイしたのはPS5版で、プラチナトロフィーを取得済みです。
詳しい感想は以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
なお、ネタバレには最大限注意してありますが、記事の特性上、多少のネタバレを含んでいる可能性があるので注意してください!
良かった点 | 悪かった点 |
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目次
「スターオーシャン セカンドストーリーR」の基本情報
「スターオーシャン セカンドストーリーR」の基本情報が以下です。
対応機種 | PS5、PS4、Switch、Steam |
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発売日 | 2023年11月2日 |
ジャンル | RPG |
価格 | 【パッケージ版】 通常版:6,578円(税込) コレクターズ・エディション:22,222円 【ダウンロード版】 通常版:6,578円(税込) |
販売 | スクウェア・エニックス |
開発 | ジェムドロップ |
クリア時間(実績) | 28時間(クリア) 45時間(トロコン) |
主人公「クロード・C・ケニー」は銀河連邦の青年将校。
惑星ミロキニアで発見された謎のドームを調査している最中に、突如まばゆい光に包まれる。
しばらくして目を覚ますと、そこには見慣れぬ風景が広がっていた。
どうやら見知らぬ土地に転送されたようだ。
上官であり、父である「ロニキス」に通信を試みるが通じない。
どうしようもなく途方に暮れていていると、魔物が今にも少女に襲い掛かろうとしているのが目に入る。
とっさに持っていた光線銃フェイズガンで少女「レナ」を救うクロード。
その様子を見たレナはクロードのことを伝説に登場する「光の剣を持った勇者」だと確信する。
助けてくれたお礼にとレナが暮らすアーリア村に案内されたクロードであったが、次第にその惑星が抱える大きな問題に巻き込まれていくこととなる。
「スターオーシャン セカンドストーリーR」はどんなゲーム?
「スターオーシャン セカンドストーリーR」の特徴が以下です。
シリーズの中でも人気が高かった2のリメイク作品
「スターオーシャン セカンドストーリーR」はシリーズの中でも人気が高かった2のリメイク作品。
オリジナルは当時のJRPGを支えた作品のひとつで、当時まだ浸透していなかったアクションバトルを採用していたのが印象的でした。
今作はそのリメイクということですが、敵とのエンカウントやフィールドといった昔ながらのJRPGらしさは当時のまま残しつつ、いろんな改良が加えられています。
まずは、なんといってもビジュアル面。
ドット絵のキャラクターと3DCGの背景を組み合わせたHD-2Dのようなグラフィックになって、キャラビジュアルもかなりリアルになっています!
ちなみに、“ような”と表現したのは、開発がHD-2Dに寄せたわけじゃないと公表してるから。
僕からしたら、やっぱりHD-2Dにしか見えないんですけどね。笑
バトルも「ジャストカウンター」などの新たなアクションや「ブレイク」などの新システムが追加されていて、ボタンを連打するだけじゃないテクニックが要求されるバトルに仕上がっています。
こちらはあとで詳しく解説します!
その他にも、
- 釣りの追加
- 装備のファクター(追加効果)の追加
- ミッションの追加
- ファストトラベルの追加
といったよりゲーム性をより充実させる改良からストレスなくプレイするためのシステム面の改良までいろんな改良が加えられています。
当時オリジナルをプレイしたひとも、リメイク版で初めてプレイするひとも両方が楽しめる作品です!
新要素の追加で生まれ変わったバトル
リメイクでは「ランダムエンカウント方式」から敵シンボルに触れることでバトルが始まる「シンボルエンカウント方式」に変更されています。
バトル中の基本アクションは「攻撃」と「必殺技/紋章術」の2つ。
「必殺技/紋章術」は”L1ボタン”と”R1ボタン”にあらかじめ割り当ててておいた必殺技or紋章術をバトル中に使用することができます。
敵にダメージを与えたり、仲間を補助したり回復する必殺技・紋章術がありますが、使用するときにはMPを消費します。
ちなみに、バトルに参加できる仲間は4人。
操作キャラ以外は自動で動きますが、作戦で行動傾向を変えたり、指定した紋章術を使用させることができます。
そして、さらにリメイクでは、
- アサルトアクション
- ジャストカウンター
の2つのアクションが追加されました。
「アサルトアクション」は控えの仲間を召喚してダメージを与えるというもの。
なんと歴代のスターオーシャンの主人公を召喚することもできて、スターオーシャン6のレイモンドやレティシアも登場します!
アサルトアクションはMPを消費しませんが、リキャストタイムが設定されていて、一度使うとゲージが貯まるまで使えません。
もうひとつの「ジャストカウンター」は敵の攻撃に合わせてタイミングよく”×ボタン”を押してバックステップすると、敵の攻撃を回避して敵の後ろに回り込みます。
また、リメイクで追加されたバトル中の要素に「ブレイク」があります。
これは敵のHPの上に表示されているシールド値を削り切ることで敵を「ブレイク」状態にできるというもの。
ブレイク中の敵は動けなくなるのに加えて、ダメージが通りやすくなります。
敵だけじゃなく、敵の攻撃を連続で受けたりジャストカウンターに失敗することで味方もブレイク状態になる点には注意!
新要素がたくさん追加されていて、よりバトルが楽しめるようになりました!
BPを消費してバトルスキルを習得する
バトルスキルとはバトル中に自動で発揮するスキルのことです。
バトルスキルには、
- 急所狙い:一定確率で敵の防御力を無効とする攻撃をする
- 受け流し:一定確率で攻撃を回避する
- 早口:紋章術の詠唱時間を短縮する
- めくり:一定確率で敵の背後へ瞬時に回り込む
といった効果のスキルがあります。
バトル終了時やレベルアップ時にもらえるバトルポイント(BP)を消費して、新たなバトルスキルを習得したり、習得したバトルスキルのレベルを上げることができます。
アイテムクリエイション/特技を駆使して冒険を有利に進める
スターオーシャンシリーズではお馴染みとなっている「アイテムクリエイション(IC)」。
ICは新しいアイテムや装備を自在に作れるスキルです。
今作のICには、
- アート:バトル時に使うことで効果(例:経験値2倍)を発揮する「カード」などを作成する
- カスタマイズ:武器と宝石や鉱物を素材として新しい「武器」を作成する
- 鑑定:入手した不確定アイテムを識別する
- 細工:宝石や鉱石を素材として「装飾品」を作成する
- 執筆:特定のスキルのレベルを上げる「ガイドブック」を作成する
- 調理:食材を素材として「食べ物」を作る
- 錬金:アイアンを素材として「宝石」や「鉱物」を作る
- 複製:アイテムを複製する
- マシーナリー:マテリアルキットを素材として「機械類」を作る
といろんな種類のスキルがあります。
また、アイテムを作るICとは別に、
- オラクル:ありがたいメッセージがもらえる
- 音楽:いろんな効果を発揮する曲を作ったり、演奏する
- 修行:能力を下げてバトルで得られる経験値を増やす
- スカウト:敵に見つかりにくくなったり、敵を呼び寄せる
- ファミリア:ダンジョンなどで買い物ができる
- ピックポケット:人からアイテムを盗む
- サバイバル:歩いているとアイテムを見つける
- 釣り(新要素):水のある場所で釣りができる
といった冒険に役立つ「特技」もあります。
バトル終了時やレベルアップ時にもらえるスキルポイント(SP)を消費して、新たなスキルを習得したり、習得したスキルのレベルを上げることができます。
また、特定の条件を満たせば、IC・特技とはまた違った効果を発揮する「スーパー特技」が使えるように。
IC・特技はスターオーシャンシリーズで大事にされている要素で、うまく使えば冒険を有利に進められます。
仲間とのプライベートアクション
プライベートアクション(PA)とは簡単にいうと仲間との交流イベントです。
街の中で発生して、仲間との日常的な会話を見ることができます。
PA中は選択肢が出ることがあって、どの選択肢を選択するかによって仲間との親密度が変動します。
ちなみに、リメイク版では親密度はステータスで確認することができるようになりました。
この親密度はエンディングに深く関わる重要なパラメータになります。
「スターオーシャン セカンドストーリーR」の良かった点
「スターオーシャン セカンドストーリーR」の良かった点が以下です。
昔ながらのJRPGらしさがちゃんと残されている
リメイク版ではいろんな改良が加えられていますが、昔ながらのJRPGのいい点はしっかりと残されていました。
その中でも僕が一番感動したのが「フィールド」の存在!!!
フィールドを移動してまだ行ったことがない街・ダンジョンを探すというのがまさに僕の中のRPGのイメージですが、リメイク版である今作にもしっかりとフィールドが残されています。
最近のRPGはフィールドという概念がなくってしまっていて寂しい思いをしていましたが、久しぶりにフィールドがあるゲームをプレイしてテンション上がりまくりでした!
SPの割り振りを考えるのが楽しい
数あるIC・特技の中から、どのスキルのレベルを優先的に上げていくか考えるのがこのゲームの醍醐味。
IC・特技はどのスキルから育てていくかで、仲間キャラの成長スピードが大きく変わってきます。
とはいえ、仲間キャラ8人全員のICレベルの割り振りとかを考えていると、ストーリーがなかなか進まないといった弊害も。。。笑
このあたりはバランスよく進めるのが良さそうです!
取り返しのつかない要素を取り逃したときのダメージが小さい
昔のゲームのリメイクということで、取り返しのつかない要素は割と多めで、
- 仲間の加入
- プライベートアクション(PA)
- サブイベント
についてはストーリーが進むと取り返しがつかないものがあります。
とはいえ、PAは親密度を増加させる手段という側面が強く、達成度が記録されるわけではありません。
特定の期間だけ加入させられる仲間についても、トロコンのために最低2周する必要があるので、取り逃してしまったら2周目で取り返すという手もあります。
昔のゲームのリメイク作品なので取り返しのつかない要素が多いのではと心配しましたが、取り逃がしてもダメージが少ないものが多くて安心しました。
ファストトラベルが超便利
オリジナル版ではファストトラベルがなかったのですが、リメイク版ではしっかりと実装されています。
ストーリーを進めていると各所でサブイベントやプライベートアクション(PA)が発生しますが、序盤の街でイベントが発生することもあるので、ファストトラベルがなかったらと考えたら普通に死にます。笑
しかも、十字キー「↑」を押すだけでファストトラベルの画面(ガイドマップ)が開くという優れもの。
また、ガイドマップを見ればどこでサイドイベント、PAが出現しているかが一目でわかる点も優秀!
時限的なサブイベント、PAがたくさんあるので、これがなかったらきっと取り逃しまくってました。笑
「スターオーシャン セカンドストーリーR」の悪かった点
「スターオーシャン セカンドストーリーR」をプレイしていて、残念に感じた点が以下です。
クロード編とレナ編の違いが少ない
クロードとレナのダブルヒーローシステムが採用されていて、それぞれの視点でストーリーが描かれますが、クロードとレナは序盤から行動をともにしているので、クロード編とレナ編の違いはぶっちゃけあまりありません。
たまに発生する別行動する場面だけ、もう一方のストーリーをプレイすることで初めて明らかになるのですが、全体で言うと1割もないかと。
トロコンをするなら最低2周する必要がありますが、2周目ももう少し新鮮な気持ちでプレイできると、もっと楽しめたかなと思いました。
とはいえ、どちらか一方のストーリーでしか仲間にならないキャラがいるので、そういった面での新鮮味はあります。
ICでバランスが壊れる
ICをガチれば序盤で強い装備を作ることができてしまいます。
このゲームはレベルよりも装備による強化の方がはるかに効果がでかいので、ICでバランスが壊れてしまいがちです。
実際に僕もICに時間をかけていたので、クリアまではぶっちゃけあまり歯応えがなかったなという印象でした。
操作していたクロードにいたってはブレイク状態じゃなければ、敵の攻撃を受けてもダメージ0。笑
とはいえ、逆にICを全く使わないと、それはそれで敵が強く感じるはずです。
このあたりのバランスは難しいなと感じつつ、ICで作れる装備についてはもう少し制限があった方が良かったと思いました。
動き回る敵がウザい
やたらと動き回る敵が、攻撃が当てづらくてやっかいでした。
たいていの敵はあまり動かないのですが、攻撃ターゲットをやたらと変えてくる敵がたまにいて、こいつにはほんとに攻撃が当たらない。
攻撃を当てても回避されるということじゃなくて、物理的に攻撃が当たらない状態です。笑
バトルスキルに移動速度を上げる「はやて」というスキルがあるので、このスキルのレベルを上げると少しはマシになるはずです。
マヒが長すぎ問題
「いつまでマヒってんねん!!!」と思わずツッコんでしまうほど、状態異常の麻痺が長いです。笑
しかも、マヒの状態異常攻撃を使ってくる敵がほんとに多いこと。
じゃあ、麻痺対策しろよ!という話ですが、アクセサリー枠が2枠しかなくて、大事な枠を麻痺対策なんかに使うのはぶっちゃけもったいない。
ということで、僕は諦めて麻痺対策なしで突っ切りました。笑
まとめ:「スターオーシャン セカンドストーリーR」をプレイした感想・評価
以上、「スターオーシャン セカンドストーリーR」をプレイした僕の感想を紹介させてもらいました。
良かった点 | 悪かった点 |
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このゲームをプレイしてみて、以下のような人におすすめできる作品だと思いました。
- 昔ながらのJRPGが好きなひと:オリジナルに様々なパワーアップが施されている一方で、敵とのエンカウントやフィールドといった昔ながらのJRPGらしさは当時のまま残されています。。
- スターオーシャンシリーズが好きなひと:現代風にアレンジされたスターオーシャンお馴染みのICやアクションバトルが楽しめます。
当時オリジナルをプレイしたひとも、リメイク版で初めてプレイするひとも両方が楽しめる作品に仕上がっているはずなので、ぜひプレイしてみてください!
ではではっ!